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OFTさんの廃業に思うこと [物申す!]

今日は釣り業界に激震が走りました。
ルアー・フライフィッシング業界における老舗メーカーの1つだったOFT社が正式に廃業を発表されました。

なお、OFT社公式サイトは閉鎖となりました。

既にスミスから発表をしていますが、今後はスミスがプラドコ社製品の日本総代理店として販売を進めていきます。

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また、OFT様で販売されていたメバル用のワーム「スクリューテールグラブ」は今後はスミスにて販売を継続させていただきます。まだ最終確定していませんが、その他ソルトウォーター系のワームについてもスミスにて販売を継続することを検討中です。

OFT様で展開されていたフィッシングアクセサリーブランド「ピシーズ」につきましても、全てのアイテムではありませんが、プライヤーやメジャーなどを中心にスミスにて販売を継続いたします。

そして、OFT様と契約をされていたソルトゲームのプロアングラー・辻本ナツ雄さんとはスミスにて新規契約を結びました。OFT様で開発を進めていたライトゲーム用の製品に関してもスミスから発売する方向にて進んでおります。

日本のルアー・フライフィッシングシーンを支え続けてきたOFT様の製品を引き継ぐという事は、その責任もまた重いと考えています。これまでOFT社製品を愛用して下さった皆様のご期待を裏切ることがないよう、頑張っていきたいと考えています。

**********

自分がOFTさんの廃業予定を知ったのは昨年のことになります。以後、OFT・スミス両社の役職者間の会合によって、OFTさんの販売品を一部スミスにて引継ぐことになりました。
以後、各担当者がその準備に追われているところです。パッケージ変更、新規のJANコード取得、資材の仕入れ業者との折衝等々、いかんせんアイテムが多い為に目が回るような忙しさとなっています。

一人の釣り人として、OFTさんの廃業は残念でなりません。競合メーカーが減って喜んでいるなんてことは全くない。むしろ逆で、OFTさんが居てくれたからこそ実現出来たこともある。

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その一例が、ヘドンの210サーフェイス。いわゆる復刻物ですが、これをやるには相当な数量を生産しなくてはならない。1社だけではとても抱えきれないのです。
210サーフェイスは、OFTさん、魚矢さんと協力して3社で復刻させた。カラーに関しても重複が無いように話し合って、価格に関しても3社で検討をして決めていった。そうした製品もあるということです。

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そして個人的に一番お世話になったと思えるのは、やっぱりバグリー。バグリーはOFTさんの他、アングルさん、大丸興業さんなども輸入販売を手掛けていましたが、最後までしっかりと販売を継続してくれたのはOFTさんだけでした。
なお、バグリー製品に関してはスミスでも販売を引き継いでおらず、今後の日本での販売は全くの白紙状態です。

OFTさんは製品の販売だけでなく、日本のバスフィッシングシーンをも大きく変えた存在です。その1つが、池原ダムに放流されたフロリダバスです。勿論当時は外来生物法はなく、地元の下北山村の賛同を得て放流された魚ですが、この放流はOFTさんの協力があってようやく実現したものです。この放流がなければ、今頃は池原ダムも特別な湖ではなかったはずです。結果として、今でも池原ダムに足を運ぶ釣り人が大勢おり、地元の活性化にも貢献している。

やがて姿を現した池原ダムの大型バスを狙って、多くのルアーメーカーが製品プロモーションに凌ぎを削るようになりました。それ自体については別にいい。ただ、そうしたプロモーションを進めてきたメーカーで、OFTさんに対する敬意を見せるところが皆無だったのはいただけない。池原ダムで大型バスが釣れるのはOFTさんのおかげです。その恩恵を受けているのだということを忘れないで欲しい。

釣り人口は減り、強い逆風によってバス釣りも大きく衰退した。そしてとうとう老舗メーカーの1社が消えてしまった。
自分も将来、職を失うかもしれない。この業界に明るい見通しなんてほとんど立てられないのだから、釣り業界人は常にそうした可能性を頭の隅に入れておいた方がいい。

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埼玉県のオオクチバス、リリース禁止再更新へ。4 [物申す!]

埼玉県におけるオオクチバスのリリース禁止は更新され、2年先までは継続されることになった。しかしながら、その議論は次のステージに移ったと思っている。

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バスを活用したい遊漁側とバスを駆除したい漁協側との討論は常に平行線を辿り、それが交わることは決してない。互いが信じる正義や価値観が正反対だから。ある意味、宗教間の思想の違いに近いものがあるかもしれない。埼玉県内水面漁場管理委員会の現委員長(学識経験者代表)は、この議論に終わりが見えないことを察してストップをかけた。

漁協がバスに対する強い拒絶反応を示しているのも確かだが、県内の釣具販売店やメーカー、釣り人の数が多く、その受け皿となる場所が必要というのは委員会内でも認識されている。少なくとも今の状況のままでは遊漁側が到底納得しないということも。

今後は、オオクチバスの良し悪し云々ではなく、県内でリリース禁止の除外水域として可能性がありそうな場所を提示し、その可否を委員会で検討していくことになる。そしてその提示というのは遊漁側がしていくしかないだろう。
但し、埼玉県内の水域において釣りが成立するほどオオクチバスの個体数が残存している場所というのはほんの数箇所しかなく、果たしてその場所が県の水産や漁協が提示する条件を満たしているのかどうかとなると、果たして提示できる場所があるのか、その可能性は極めて低いと思わざるを得ない。

ただ、もし条件に見合う場所があるというのなら、それは比較的すんなりと埼玉県内でのリリース禁止除外水域として認められるようにも思う。県の水産課も含め、今の委員会においては遊漁側が納得する「落とし所」を模索している雰囲気になっているからだ。

で、もしも埼玉県内にオオクチバスのリリース禁止の除外水域が設けられることになったとした場合。それは決してゴールではなく埼玉県のバス釣りが迎える新しいスタートになる。そしてその向かう先には安泰な未来が待っているなんて思わないで欲しい。

千葉県の房総では、亀山ダムや高滝湖という成功例があったからこそ、ここ数年で豊英ダム、三島湖、戸面原ダムも追従をした。バス釣りで得られた収益でワカサギやヘラブナの放流も行い、周年釣り人が賑わうサイクルを成立させた湖もある。では埼玉県でそれと同じことが出来るかというと、それは難しい。

御存知の通り、埼玉県には貸しボートでバス釣りを楽しめる水域というのが存在しない。ほぼ岸釣り。だから現地周辺の経済効果云々というのもたかが知れているのだ。こうした経済効果の恩恵なくして、地元の方々からバスアングラーが歓迎されるなんてことは決してない。岸釣りの場合は特に、迷惑駐車やゴミ、騒音問題などで早々に締め出される可能性だって十分ある。

唯一可能性があるとしたら、それはしっかりと入漁料を払って釣りをすることだ。もしも埼玉県内にリリース禁止の除外水域が出来たとしたら、そこから先は是非とも入漁料を払ってバス釣りをするようにして欲しいと思う。埼玉県のバス釣りの未来を創っていくのは私達有志ではなく、埼玉県のバスアングラーの皆さん自身に他ならないのだから。

そろそろ変わろう、釣り人も。

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埼玉県のオオクチバス、リリース禁止再更新へ。3 [物申す!]

これまでも、埼玉県内にはバス釣り用品を取り扱う釣具販売業者が大勢いるという点を内水面漁場管理委員会にて伝達してきたわけなのですが、今回はそれを具体的な数として提示すべく自分が集計を行いました。ここでは出しませんがリストも製作しました。

現在、埼玉県内には79店のバス用品販売店があります。メーカーは7社あります。

メーカーは全国展開しているとしても、販売店はそうではない。その経営者、従業員ならびにその扶養家族まで含めて考えると、埼玉県内でバス釣り用品を販売して生活の糧としている人の数というのは数百人という規模になる。

そしてオオクチバスがリリース禁止となった2014年以降に閉店した販売店は3店、バス用品の取り扱いを止めた販売店が1店あります。リリース禁止という委員会指示が出たことによって県内の釣具販売店がダメージを受け、持ち堪えられなくなるところが出始めてきたということです。
そして、変わらず営業を続けている販売店においてもリリース禁止後には売り上げを落としているというところが多い。これは私とプロズファクトリーのMさんが県内の釣具販売店を周り、アンケートを取って集計した結果に基づいています。

こうした現状がある以上、私達も県内でのオオクチバスのリリース禁止というのをそのまますんなりと受け入れるわけにはいかない。大勢の人の生活というものが懸かっている。

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しかしながら埼玉県の漁協関係者のバスに対する嫌悪感というのは半端ないものでした。これはある意味、理解に苦しむ人も多いのではないでしょうか。だって埼玉県内のオオクチバスなんて問題視するほど居ないでしょうに?
でも漁協の方はバスは多いとおっしゃる。網に沢山入るとか、浅場で群れているとおっしゃる。委員会の席でもそう発言をする。もちろんそれは嘘だろうとまでは言いませんが、あまりにも釣り人側の実感とはかけ離れているように感じます。自分、埼玉県内のオオクチバスは幻の魚だと思っているので。

ただ、これだけははっきりとわかる。漁協の人達はバスアングラーのことを相当に嫌っていて、全く信用をしていない。入漁料も払わず釣りをしているし、隙あらばバスを増やそうとしているとまで思い込んでいる。2月9日に開催された委員会内における複数の漁業者代表からの発言ではそう受け取れた。だから彼らは、バス釣り側からの意見を代弁する遊漁代表の要望については断固として拒絶する姿勢を示した。

でもこれは釣り人側にも大いに反省すべき点があると思う。

地域によっては入漁料を支払って釣りをするバスアングラーが多い県もある。これは入漁料が必要とされる魚種が釣れるようなフィールドだったり、そもそも貸しボート料金に入漁料が含まれていたりするケースが多い事にもよると思う。
一方、埼玉県では貸しボートでバス釣りを楽しめる場所というのはなく、そのほとんどが岸釣り。そして入漁料を払って釣りをするという人は少ないだろう。その根拠としてよく挙げられるのが「魚種認定されてもいない魚を釣るのに何故お金を払わなくてはいけないのか」、「放流されているわけでもなく、それどころか駆除までしているのにお金なんて払えるか!」というもの。

その気持ちは痛いほどわかる。自分もバスアングラーですから。でも、漁協を敵に回してきた結果が今の現状を生んでいるということも知って欲しい。

これまで何度も書いてきたことですが改めて記しておきたい。
内水面漁場管理委員会がバスのリリース禁止を決める。誤解している人が多いが、内水面漁場管理委員は役人ではない。委員の半数は漁協関係者です。リリース禁止にするかしないか、その裁量権を持っているのは行政ではなく漁協なのです。漁協を味方に付けるか敵に回すかにより、バス釣りの未来は変わる。

これは埼玉のみならず、他県の人も肝に銘じておいて欲しい。

(つづく)

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埼玉県のオオクチバス、リリース禁止再更新へ。2 [物申す!]

これまで公にはしてきませんでしたが、今回の委員会指示更新に向け埼玉県内の関係者有志が情報交換やミーティングを重ねてきました。それぞれが仕事を終えてから夜間に集合して話し合いを重ねてきたのです。そして自分はその中心メンバーの一人です。時には漁協の関係者、そして遊漁代表の委員の方にも参加していただいて議論を重ねてきた。

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(自分は日釣振のヒトではないんですけどね)

道理で自分、やたらと忙しいわけです(汗)。本業以外の部分でも相当な時間と労力を費やしているわけですから。そしてこれは他の有志メンバーも同じだったと思う。でも、誰かがやらなければいけない事なので。

埼玉県内においてオオクチバスのリリース禁止が決まったのは平成26年2月の第390回の委員会においてです。その後から私達の活動は始まった。
そして平成28年2月に開催された第396回委員会において、オオクチバスのリリース禁止は更新されたものの、ある付帯決議を付けることに成功しました。それは埼玉県内の釣り人、釣具販売店、関連メーカーといった人達の存在を考慮し、その受け皿となるようなリリース禁止の除外水域を設ける方向で検討していく、というものでした。

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そしてその付帯決議に基づき、昨年に開催された第401回委員会においてはオオクチバスのリリース禁止の部分解除についても話し合いが行われました。オオクチバスに関してはリリース禁止を除外してもいいのではないか?特定の除外水域を設けてもいいのではないか?そのような議題での検討もなされた。しかし結局は具体的な結論には繋がらず、そのままの状態で更新日を迎えることになりました。

何故その場で結論が出せず先送りになってしまったのか。その最たる要因は、誰も具体的な除外水域候補が示せないことにありました。房総のダム湖や長野県の野尻湖、或いは河口湖や芦ノ湖のようにバス釣りを有効活用している水域というのが埼玉県内には存在しない。だから「現場からの強い要望」という強力なバックアップがない。1箇所あったのですが、ムーミン谷に取られてしまったので・・・。

有志での活動を進めていくにあたり、自分は埼玉県内のオオクチバス釣り場に関しての調査を進めていきました。バスの生息の有無、釣り禁止でないかどうか、周辺河川との繋がり、管轄する漁協、等々。
そして一番重要な部分であるにもかかわらず、一番数値にしにくい部分がありました。それは「どの程度のバスが居るのか」という点です。それを正確に調べようと思ったら水を全部抜いて魚の個体数をカウントしないとわからない。でも現実的にそれは無理な話です。

そこで自分が行ったのが、インターネット上で釣り場名で検索を掛け、そこで収集できる釣果情報をデータベースとして集計していき、その釣り場での平均釣果を数値化するというものでした。そしてその結果は驚くべきものでした。自分自身が「ここは埼玉県内でも有名なバス釣り場だろう」と思っていた水域も、今ではほとんどバス釣りが成立しないレベルの釣獲率でしかなかったのです。

1回当りの釣行で平均2尾以上の釣果が上げられているのは秩父にあるKダムのみでした。次いで、平均1尾以上の釣果が上げられているのはS沼とB沼だけでした。

かつては有名なバス釣り場だった権現堂などは平均釣果が0.10尾。幸手放水路で0.15尾、高須賀池で0.16尾。つまりは10回釣行して1尾釣れるというペースでしかない。どれだけ幻の魚なんだ、埼玉のオオクチバスは(汗)。
でもそれなどはまだマシな方で、そもそも釣果情報自体が見当たらないか、相当に古い情報しか見付からない水域も多かった。そうした場所ではほぼバスがいない状態にまで陥っていると見ていいでしょう。

バス釣り場としての知名度がある水域であっても現時点ではほぼオオクチバスが壊滅に近い状況の場所がかなり多く、埼玉県内で現実的にオオクチバス釣りが成立するのはほんの数箇所しかないという現状でした。駆除活動とは無関係の場所でそのような現状なので、長年のバス釣りプレッシャーによってオオクチバスの個体数が激減したと見て間違いないでしょう。

私達の当面の目標は、埼玉県内においてキャッチ&リリースが可能なリリ禁除外水域を作る事です。ですが、仮にそれが認められたとしてもその水域がほとんどバスなんて釣れず、行く人も少ないような場所だったらどうなんだろう。漁協や周辺地域に対する経済的なメリットも何も生まないという結果になりはしないか。そんなことに果たして意味があるのか。

ちなみに埼玉県内で最も多くのオオクチバスが駆除活動で捕獲されているのは秩父にある浦山ダムという湖です。ここは釣り禁止ではないもののバス釣りのみが禁止されています。バス釣りをする人がいない湖ほどオオクチバスが多く温存されているというのは何とも皮肉な話です。

(つづく)

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埼玉県のオオクチバス、リリース禁止再更新へ。 [物申す!]

本日2018年2月9日、埼玉県の県民健康センターにて第402回埼玉県内水面漁場管理委員会が開催されました。

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議案は幾つかありましたが、その中に外来魚の再放流禁止に関する委員会指示の更新があった。要は埼玉県内のバスのリリース禁止をこの先2年どうするか、ということを決める会議だったわけです。

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今回はBasserの堀部さん、Rod and Reelの山本さん、ライターの横沢さんと共にこの委員会を傍聴しました。

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(本来、委員会の傍聴においては許可がない限り撮影や録音は禁止されています。ですが今回は出版社の傍聴があるという事で委員全員の了承を得て写真撮影および記事の掲載が許可されました。委員の皆様に感謝いたします)

結果から申し上げます。この先2年、埼玉県内の公共水域におけるオオクチバスのリリース禁止が更新されてしまいました

この日に向けて尽力してきたつもりでしたが、及びませんでした。かなり落胆しているところです。埼玉県内の関係者の皆様、そしてバスアングラーの皆様、本当にごめんなさい。

この日に検討された議案は幾つかあるのですが、県内の漁場計画や鯉ヘルペスに関する議案に関しては特に異論が出ることもなく、いずれも10分足らずですんなりと決議。しかしながら、外来魚の再放流禁止の更新に関する内容に関してはおおよそ1時間にもわたって激しい議論が展開されることになりました。

遊漁の代表委員は、今後の釣り文化継続のためにもオオクチバスについては再考して欲しい。県内において除外水域を設けることを検討することになっていると主張。県内の「別所沼」でのかいぼり結果(捕獲された魚は1700尾以上に及んだがバスは2尾のみ)、埼玉県内のバス関連用品の販売店数(全79店)などを挙げてもらいました。

これに対して漁業代表の委員も一歩も引かず。バスは多い、小魚が食べられ居なくなった、元々居ないはずの魚を認めてくれという事自体が間違っている、と激しく反論。漁協関係者がとことんバスを嫌っているという現実が浮き彫りに。

コクチバスはともかく、埼玉県内でオオクチバスが多い水域なんて秩父のダム程度のものだし、他の水域に関しては個体数が多いとは思えない場所がほとんどだと自分は思う。自分も以前は中川の川べりに住んで、暇な時には釣りをしていましたからね。全然釣れませんでした。掛かるのはシーバスやナマズばかりでバスはほぼ居ないと思った。権現堂にも行きましたけどひたすらボウズ続きでした。埼玉、バス居ねぇ~。
ただ、漁協関係者が「バスは多い」と言ってしまうと会議の場ではそうなのかという事になってしまう。実際に川や湖で漁をしている人なわけですから。

今回に限らず、バスの擁護派と反対派の意見をぶつけていくとどうしてもそれぞれにとって好都合な事例ばかりが持ち出され、結果として話がまとまらず平行線で終わってしまう。今回も遊漁側と漁協側の妥協点というものは全く見出せなかったように思いました。

ただ唯一の救いであったのは、この埼玉県内の外来魚問題に関しては今後も継続して議論を進めていくことになったことです。これに関しては、委員長と県の水産も同意の上で、今後どのような形で決着させていくことが良いのか引き続き前向きに検討していくことになった。但しこれには条件があり、何か具体案を以て議題提起することとされた。そうしないとまた同じ内容の議論が繰り返されるということを懸念してのことでした。確かにその通りです。

今回、2年先(平成32年3月31日)までオオクチバスの再放流禁止が更新されてしまいました(勿論、コクチバス、チャネルキャットフィッシュ、ブルーギルも同様です)。但し、良案が提示されることがあるならばそれは2年先の更新を待たず検討されることになる。更新を待たずして部分解除の可能性もゼロではないということです、一応は。

が、かなり難しい案件であることは確かです。

(つづく)

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完璧なゴミ拾い [物申す!]

以前にも記したのですが、スミスではゴミ拾いの活動をされている団体には専用のゴミ袋を提供させてもらっています。

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カタログで遡ってみると、1991年のカタログからゴミ袋の記載があった。
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(写真は1993年のカタログ)

勿論、ゴミ袋の提供は今でも続けています。が、カタログへの掲載は2001年から途絶えてしまっていました。もう16年も経っているわけですから、最近ではスミスがゴミ袋を提供しているという事を知らないという人も多くなってしまいました。

そこで自分はもう1度、スミスからのゴミ袋提供サービスをもっと公にアピールしていき、各地のフィールドにおけるゴミ拾い活動のサポートを促進したいと考え、会社の了承も得ることが出来ました。今後はカタログやWEBなどでアピールしていきたいと考えています。

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(BFCさんによる灰塚ダムの清掃活動)

ところで、どうして2001年からは公にアピールすることを止めてしまったのか。当時の状況を知る人から詳細を伺うことが出来ました。

問題は、フィールドで収集したゴミの処理にありました。フィールドで集めたゴミが、あってはならない場所に大量に捨ててあった。そしてゴミ袋にはスミスの社名が印刷されていた。結果、スミスにクレームの連絡が入るようになった。そういうことです。

折角フィールドでゴミ拾いをしたとしても、その処理方法を間違えると、それ自体が不法投棄になるのです。

仲間を集めて釣り場でゴミ拾いをする。皆で頑張って大量のゴミを回収した。さてそのゴミ、どこに捨てます?
  • 帰り道の高速道路のPAにあるゴミ箱に捨てる:不法投棄です。
  • コンビニのゴミ箱に捨てる:不法投棄、営業妨害です。
  • 釣り場付近のゴミ集積場に捨てる:役所の許可がない限り不法投棄です。

町中にあるゴミの集積場に出して良いのは「家庭ごみ」。フィールドで拾い集めたゴミは家庭ごみではないのです。まぁ個人レベルで拾ったゴミであれば、物量的に家庭ごみと一緒に出しても許容範囲かと思いますが、これがある程度まとまった量になってくるとそうはいかない。

では、仲間を集めてゴミ拾いをやろうとしたらどうすればいい?

まずは該当地域の役所に相談しましょう。場合によっては役所が処分してくれるケースがあります(この場合は、置き場を指示されると思います)。
でももしそれがなかった場合はどうするか。その場合はゴミ処理業者にお願いするしかない。

そう、釣り場で拾い集めたゴミの処理にはお金が掛かる。吉田幸二さんが代表を務める水辺基盤協会の53upで参加費用が発生するのはそのため。これは仕方のないことなんです。

釣り場のゴミ拾いをするのは素晴らしいことです。とても意識の高い釣り人だと思う。けれども覚えておいて欲しい。釣り場で集めたゴミの処理も大事なんだという事を。これをおろそかにすると、何と自らが不法投棄をすることになってしまうんです。

問題のないゴミ処理があって、はじめて完璧なゴミ拾いと言えるのです。

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産業管理外来種パブコメ、始まる [物申す!]

産業管理外来種という言葉を御存知でしょうか?これは外来種であっても産業面で重要な存在であり、その代替性がないもの。そしてその利用にあたって適切な管理が必要となるもの、と定義されています。

それって、モロにオオクチバスが該当するじゃないか!と思って、環境省のパブリックコメントが募集された際に「オオクチバスこそ産業管理外来種に含めるべきだ」という意見を送りました。自分と同じ意見を送った方は多かったはずです。が、結果的に産業管理外来種に指定されたのは「ニジマス」「ブラウントラウト」「レイクトラウト」の3種でした。

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ニジマスは確かに日本の内水面では欠かせない存在でしょう。でも、ブラウントラウトやレイクトラウトなんて産業面においてはオオクチバスの足元にも及ばないのにねぇ・・・

それはさておき、この産業管理外来種に関するパブリックコメントの募集が6月15日から始まっています。管轄は水産庁です。締め切りは7月14日。

どういうことか簡単に説明すると、産業管理外来種という括りに指定した魚種(ニジマス、ブラウントラウト、レイクトラウト)をこれからどうやって管理していこうか、そのための指針をまとめたので意見を下さい、ということです。

場合によっては今後のニジマスの放流などにも影響が出る可能性がある内容です。管理釣り場では施設の改善が求められる場合があるかもしれない。

これまでこうしたパブリックコメントというのはバスアングラーが関係するものが多かったのですが、今回はトラウトアングラーの皆さん、内容を一読して意見を送ってみて欲しいと思います。

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第2回アメリカナマズ釣り大会in布目湖 [物申す!]

20~30年前は関東でもバスは良く釣れました。二桁なんて普通でした。それが今ではどうでしょう?トーナメントを開催しても半数がノーフィッシュなんてザラにある。で、関東の人間としては、関西、四国、九州なんて行ったら今でも沢山釣れるんだろうな~なんて妄想を抱きがちですが、中には関東のデスレイクとほとんど変わらないようなフィールドも多いようです。

つまり、バス(オオクチバス)は全国的に激減しているのです。歴史の古いフィールドほどその傾向は強い。もはや「バス釣り場」とは言えないような湖も出てきている。

バスは減っている。にも関わらずリリース禁止となる地域は増えている。それは何故か。オオクチバスではない外来魚が増えたことが原因です。具体的にはコクチバス(スモールマウス)とチャネルキャットフィッシュです。これらが増加して対策が検討されるようになると、その効果はさておき、釣り上げた際の再放流を禁止しようということになる。そうすると、数的には微々たるものに過ぎないはずのオオクチバスまで巻き沿いを喰らう。

オオクチバスが減少傾向である一方、逆に生息域を拡大している外来魚もいる。だからこうしたケースは今後も増えていくと予想しています。

オオクチバスのリリース禁止をこれ以上拡大させないために必要な事は、新手の外来魚の拡散、繁殖を抑えることが最も大事です。そしてそれを釣り人側が、漁協や行政などとタッグを組んで積極的に取り組むことです。

霞ヶ浦水系や利根川水系で繁殖しているチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。この魚が、奈良県の布目ダムで確認されています。チャネルキャットフィッシュの急増ぶり、他魚への影響というのは霞ヶ浦水系でバス釣りをしている人なら充分に認識しているでしょう。この魚の拡散は何とかして抑えなくてはいけない。

ただ、この魚がダム湖で大繁殖をしたという例は日本ではまだありません。布目ダムにおいても、霞ヶ浦のように大量に生息しているというレベルにはまだ達していない。ただもちろん、放置すべき存在ではなく、湖のどのような場所に居るのか、何を食べているのか、そうしたことを調べる必要もある。もちろん、この魚の繁殖や拡散は防いでいかなくてはいけない。

ということで、7月15日(土)奈良県の布目ダムにおいて釣獲調査を兼ねたアメリカナマズ釣り大会が開催されます。主催はNHC(日本へらぶなクラブ)、JOFI奈良、布目川漁協の共催となります。

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釣り上げられたアメリカナマズは生態調査の検体として、そして現地で調理されて食材として参加者に振舞われることになります。

アメリカナマズの釣り大会?そんなの俺には関係ないよな・・・なんて思っているバスアングラーの方、いませんか?

皆の釣り場をこれから先も楽しめるように守っていきたい、バスの有効活用、そしてヘラブナやワカサギも含めて、内水面の釣りを衰退させずに盛り上げていきたい。そのために本気で取り組んで行動している人がいることを知って欲しい。このアメリカナマズ釣り大会は、その人が企画し実行しているものなのです。

せめて布目ダムでバス釣りを楽しんでいる方々には、自分には関係ないなんて考えず、協力してあげて欲しいなぁと切に願います。

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殺さない駆除へ・2 [物申す!]

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群馬県邑楽町にある中野沼。印旛沼や八郎潟と同じように、中野沼は東部と西部に分かれています(規模はかなり小さいですが)。

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今回の外来魚駆除大作戦が行われたのは中野沼の西沼。ここはマミズクラゲをはじめとした希少な動植物が生息していることから沼そのものが町の天然記念物として指定されており、釣りも禁止されています。年に2回行われる駆除釣り大会の時にだけ釣りが許可される。

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それだけ手付かずの沼だったらさぞや大会時にはバスも釣れるんでしょうね、と思いきや昨年は3尾程度、今回も155人の参加でたった6尾しか釣れなかったのでバスもある意味中野沼の希少種だったりします(苦笑)。各地の外来魚駆除ではありがちな話ですが、釣れる魚のほとんどはブルーギルでした。

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中野沼における外来魚駆除大作戦は今回で5回目を迎えました。参加者の多くは地元の子供たちとその親御さん。長年この釣り大会を続けていると、特に子供連れの親御さん達からこのような意見が上がり始めた。

「中野沼の外来魚を減らすというのはいいのだが、釣った魚を殺処分するというのは子供たちへの教育上好ましい事ではない」
「外来魚とはいえ命あるもの、何とか殺さずに済む方法はないものか」

こうした意見はもっともなことで、主催者である邑楽町教育委員会においても同じ葛藤を抱えていました。けれども、特定外来生物に指定されている魚種は外来生物法によって生体移動が禁止されている。これまでずっとこの部分が高いハードルであり、殺処分以外の方法というのは見出せなかった。

それにしてもこの駆除釣り大会、地元の教育委員会が主催というのも全国的に珍しいケースと言えるかもしれない。勿論その主目的は中野沼の外来魚を減らすという事です。これが第一であることは間違いない。

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けれども教育委員会である以上、教育的な側面の理由もあります。子供たちに対し、釣り大会を通じて自然に触れ合うことは勿論、地元中野沼の価値を知ってもらう事、外来魚問題について考えてもらう事も大事な目的と捉えています。

今回の外来魚駆除大作戦の開催に先立ち、邑楽町教育委員会は環境省からオオクチバスとブルーギルの飼養許可を取得しました。町内の数箇所の施設においてそれらを展示し、中野沼の自然というものを子供たちはじめ町民の皆さんに広く知ってもらうようにした。オオクチバスの余剰分に関しては管理釣り場で引き取ってもらった。いずれも、問題がないことを環境省に確認しながら進めてきました。

町の教育委員会がバスの飼養許可を取得するなんて前代未聞です。これを実現させるにあたっては大変な労力、手続きを要したそうです。それでもそれを成し遂げたのは、子供たちに命の尊さを伝えたいがため。命を粗末にしてはいけないということを子供たちに教えたいという教育者としての強い理念。

役所にも、こんなに熱い気持ちで仕事に向き合う人達が居たんだ。とにかく驚いたし、その熱意と実行力には感服と尊敬の念を抱かずにはいられない。

無駄にバスを殺すのでなく有効に活用する。これだったらバスアングラーとしても賛同できる。あくまでその活用方法次第ですが、今後は駆除にも積極的に協力していく時代が来るのかもしれない。

2017年5月27日。この日、バスの未来が大きく変わった気がします。

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殺さない駆除へ [物申す!]

今年の2月、千葉県の動物園において57頭のサルが殺処分されたというニュースは多くの人に衝撃を与えました。ニホンザルとして飼育されていたそれらのサルが実は外来種であるアカゲザルとの交雑種であるとわかったからです。現在、外来生物法では特定外来生物と指定した種及び、その交雑種に対しても駆除対象としています。

外来生物法はその施行後も専門家会合やパブリックコメントの募集等が行われ、その内容に関しては少しづつ改訂がなされています。環境省が好き勝手に進めているというわけではない。しかしながら多くの国民が外来生物や外来生物法に対してそこまで高い関心は持っていないというのが実情でしょう。そこにいきなり大量のサル殺処分という事実を突き付けられ、初めてその実態にショックを受けたという人は多かったはずです。

「何も殺すことはなかったんじゃないか」
「不妊治療を施した上で飼育を続けることは出来なかったのか」

当然の意見だと思う。しかしながらそれらの声は、法が決まる前に上げられなくてはならなかった。

在来種を守り外来種を減らすという外来生物法の基本理念そのものは否定されるべきものではありません。ただ、その処分方法や実効性に関してはまだ議論の余地があるように思います。

外来生物法施行に伴い一番話題に上がった生物は何といってもオオクチバスでしょう。これに関しては駆除をしたいという側、これを活用したいという側の両面からの意見があり平行線を辿りました。そして現在、外来生物法の施行によってどう変わったのか。駆除を進めたいとした水域において、果たしてその駆除は効果的に進めることが出来たのでしょうか。

外来生物法によってオオクチバスの生体の移動が禁止されました。これはもちろんその拡散を防ぐための措置です。ところがこれによってバスが売り物にならなくなり、漁師が獲らなくなった。それまで、各地のオオクチバスは魚種認定されている湖の漁協に販売されて放流されていた。それが出来なくなったことの弊害があったのです。

そして、バスアングラーはバスを殺すことは出来ません。アカゲザルを殺処分することに対して一般の人が違和感を覚えるのと同じことです。だから殺処分されるとなると、バスアングラーはその駆除には到底協力なんて出来ない。

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本日5月27日、群馬県邑楽町(おうらまち)にある中野沼において外来魚駆除大作戦という名目の釣り大会が開催されました。そして自分はこのイベントにスタッフとして参加してきました。「バスを生活の糧としている人間がどうしてバスの駆除に協力なんてするのか?」と思う人がいるかと思います。

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邑楽町教育委員会が主催した今回の外来魚駆除大作戦に関しては、これならバスアングラーも協力できるという内容だった。それが自分が協力を決めた理由です。今回、参加者によって釣り上げられたオオクチバスは殺処分されない措置を取ることが出来ました。勿論、外来生物法の定める範疇においてです。これは外来生物法が施行された後としては初となる画期的な出来事でした。

どうしてそのようなことが実現できたのか。そこには地元関係者の熱意と、邑楽町教育委員会の教育者としての意識の高さがありました。

(つづく)

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