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産業管理外来種パブコメ、始まる [物申す!]

産業管理外来種という言葉を御存知でしょうか?これは外来種であっても産業面で重要な存在であり、その代替性がないもの。そしてその利用にあたって適切な管理が必要となるもの、と定義されています。

それって、モロにオオクチバスが該当するじゃないか!と思って、環境省のパブリックコメントが募集された際に「オオクチバスこそ産業管理外来種に含めるべきだ」という意見を送りました。自分と同じ意見を送った方は多かったはずです。が、結果的に産業管理外来種に指定されたのは「ニジマス」「ブラウントラウト」「レイクトラウト」の3種でした。

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ニジマスは確かに日本の内水面では欠かせない存在でしょう。でも、ブラウントラウトやレイクトラウトなんて産業面においてはオオクチバスの足元にも及ばないのにねぇ・・・

それはさておき、この産業管理外来種に関するパブリックコメントの募集が6月15日から始まっています。管轄は水産庁です。締め切りは7月14日。

どういうことか簡単に説明すると、産業管理外来種という括りに指定した魚種(ニジマス、ブラウントラウト、レイクトラウト)をこれからどうやって管理していこうか、そのための指針をまとめたので意見を下さい、ということです。

場合によっては今後のニジマスの放流などにも影響が出る可能性がある内容です。管理釣り場では施設の改善が求められる場合があるかもしれない。

これまでこうしたパブリックコメントというのはバスアングラーが関係するものが多かったのですが、今回はトラウトアングラーの皆さん、内容を一読して意見を送ってみて欲しいと思います。

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第2回アメリカナマズ釣り大会in布目湖 [物申す!]

20~30年前は関東でもバスは良く釣れました。二桁なんて普通でした。それが今ではどうでしょう?トーナメントを開催しても半数がノーフィッシュなんてザラにある。で、関東の人間としては、関西、四国、九州なんて行ったら今でも沢山釣れるんだろうな~なんて妄想を抱きがちですが、中には関東のデスレイクとほとんど変わらないようなフィールドも多いようです。

つまり、バス(オオクチバス)は全国的に激減しているのです。歴史の古いフィールドほどその傾向は強い。もはや「バス釣り場」とは言えないような湖も出てきている。

バスは減っている。にも関わらずリリース禁止となる地域は増えている。それは何故か。オオクチバスではない外来魚が増えたことが原因です。具体的にはコクチバス(スモールマウス)とチャネルキャットフィッシュです。これらが増加して対策が検討されるようになると、その効果はさておき、釣り上げた際の再放流を禁止しようということになる。そうすると、数的には微々たるものに過ぎないはずのオオクチバスまで巻き沿いを喰らう。

オオクチバスが減少傾向である一方、逆に生息域を拡大している外来魚もいる。だからこうしたケースは今後も増えていくと予想しています。

オオクチバスのリリース禁止をこれ以上拡大させないために必要な事は、新手の外来魚の拡散、繁殖を抑えることが最も大事です。そしてそれを釣り人側が、漁協や行政などとタッグを組んで積極的に取り組むことです。

霞ヶ浦水系や利根川水系で繁殖しているチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。この魚が、奈良県の布目ダムで確認されています。チャネルキャットフィッシュの急増ぶり、他魚への影響というのは霞ヶ浦水系でバス釣りをしている人なら充分に認識しているでしょう。この魚の拡散は何とかして抑えなくてはいけない。

ただ、この魚がダム湖で大繁殖をしたという例は日本ではまだありません。布目ダムにおいても、霞ヶ浦のように大量に生息しているというレベルにはまだ達していない。ただもちろん、放置すべき存在ではなく、湖のどのような場所に居るのか、何を食べているのか、そうしたことを調べる必要もある。もちろん、この魚の繁殖や拡散は防いでいかなくてはいけない。

ということで、7月15日(土)奈良県の布目ダムにおいて釣獲調査を兼ねたアメリカナマズ釣り大会が開催されます。主催はNHC(日本へらぶなクラブ)、JOFI奈良、布目川漁協の共催となります。

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釣り上げられたアメリカナマズは生態調査の検体として、そして現地で調理されて食材として参加者に振舞われることになります。

アメリカナマズの釣り大会?そんなの俺には関係ないよな・・・なんて思っているバスアングラーの方、いませんか?

皆の釣り場をこれから先も楽しめるように守っていきたい、バスの有効活用、そしてヘラブナやワカサギも含めて、内水面の釣りを衰退させずに盛り上げていきたい。そのために本気で取り組んで行動している人がいることを知って欲しい。このアメリカナマズ釣り大会は、その人が企画し実行しているものなのです。

せめて布目ダムでバス釣りを楽しんでいる方々には、自分には関係ないなんて考えず、協力してあげて欲しいなぁと切に願います。

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殺さない駆除へ・2 [物申す!]

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群馬県邑楽町にある中野沼。印旛沼や八郎潟と同じように、中野沼は東部と西部に分かれています(規模はかなり小さいですが)。

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今回の外来魚駆除大作戦が行われたのは中野沼の西沼。ここはマミズクラゲをはじめとした希少な動植物が生息していることから沼そのものが町の天然記念物として指定されており、釣りも禁止されています。年に2回行われる駆除釣り大会の時にだけ釣りが許可される。

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それだけ手付かずの沼だったらさぞや大会時にはバスも釣れるんでしょうね、と思いきや昨年は3尾程度、今回も155人の参加でたった6尾しか釣れなかったのでバスもある意味中野沼の希少種だったりします(苦笑)。各地の外来魚駆除ではありがちな話ですが、釣れる魚のほとんどはブルーギルでした。

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中野沼における外来魚駆除大作戦は今回で5回目を迎えました。参加者の多くは地元の子供たちとその親御さん。長年この釣り大会を続けていると、特に子供連れの親御さん達からこのような意見が上がり始めた。

「中野沼の外来魚を減らすというのはいいのだが、釣った魚を殺処分するというのは子供たちへの教育上好ましい事ではない」
「外来魚とはいえ命あるもの、何とか殺さずに済む方法はないものか」

こうした意見はもっともなことで、主催者である邑楽町教育委員会においても同じ葛藤を抱えていました。けれども、特定外来生物に指定されている魚種は外来生物法によって生体移動が禁止されている。これまでずっとこの部分が高いハードルであり、殺処分以外の方法というのは見出せなかった。

それにしてもこの駆除釣り大会、地元の教育委員会が主催というのも全国的に珍しいケースと言えるかもしれない。勿論その主目的は中野沼の外来魚を減らすという事です。これが第一であることは間違いない。

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けれども教育委員会である以上、教育的な側面の理由もあります。子供たちに対し、釣り大会を通じて自然に触れ合うことは勿論、地元中野沼の価値を知ってもらう事、外来魚問題について考えてもらう事も大事な目的と捉えています。

今回の外来魚駆除大作戦の開催に先立ち、邑楽町教育委員会は環境省からオオクチバスとブルーギルの飼養許可を取得しました。町内の数箇所の施設においてそれらを展示し、中野沼の自然というものを子供たちはじめ町民の皆さんに広く知ってもらうようにした。オオクチバスの余剰分に関しては管理釣り場で引き取ってもらった。いずれも、問題がないことを環境省に確認しながら進めてきました。

町の教育委員会がバスの飼養許可を取得するなんて前代未聞です。これを実現させるにあたっては大変な労力、手続きを要したそうです。それでもそれを成し遂げたのは、子供たちに命の尊さを伝えたいがため。命を粗末にしてはいけないということを子供たちに教えたいという教育者としての強い理念。

役所にも、こんなに熱い気持ちで仕事に向き合う人達が居たんだ。とにかく驚いたし、その熱意と実行力には感服と尊敬の念を抱かずにはいられない。

無駄にバスを殺すのでなく有効に活用する。これだったらバスアングラーとしても賛同できる。あくまでその活用方法次第ですが、今後は駆除にも積極的に協力していく時代が来るのかもしれない。

2017年5月27日。この日、バスの未来が大きく変わった気がします。

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殺さない駆除へ [物申す!]

今年の2月、千葉県の動物園において57頭のサルが殺処分されたというニュースは多くの人に衝撃を与えました。ニホンザルとして飼育されていたそれらのサルが実は外来種であるアカゲザルとの交雑種であるとわかったからです。現在、外来生物法では特定外来生物と指定した種及び、その交雑種に対しても駆除対象としています。

外来生物法はその施行後も専門家会合やパブリックコメントの募集等が行われ、その内容に関しては少しづつ改訂がなされています。環境省が好き勝手に進めているというわけではない。しかしながら多くの国民が外来生物や外来生物法に対してそこまで高い関心は持っていないというのが実情でしょう。そこにいきなり大量のサル殺処分という事実を突き付けられ、初めてその実態にショックを受けたという人は多かったはずです。

「何も殺すことはなかったんじゃないか」
「不妊治療を施した上で飼育を続けることは出来なかったのか」

当然の意見だと思う。しかしながらそれらの声は、法が決まる前に上げられなくてはならなかった。

在来種を守り外来種を減らすという外来生物法の基本理念そのものは否定されるべきものではありません。ただ、その処分方法や実効性に関してはまだ議論の余地があるように思います。

外来生物法施行に伴い一番話題に上がった生物は何といってもオオクチバスでしょう。これに関しては駆除をしたいという側、これを活用したいという側の両面からの意見があり平行線を辿りました。そして現在、外来生物法の施行によってどう変わったのか。駆除を進めたいとした水域において、果たしてその駆除は効果的に進めることが出来たのでしょうか。

外来生物法によってオオクチバスの生体の移動が禁止されました。これはもちろんその拡散を防ぐための措置です。ところがこれによってバスが売り物にならなくなり、漁師が獲らなくなった。それまで、各地のオオクチバスは魚種認定されている湖の漁協に販売されて放流されていた。それが出来なくなったことの弊害があったのです。

そして、バスアングラーはバスを殺すことは出来ません。アカゲザルを殺処分することに対して一般の人が違和感を覚えるのと同じことです。だから殺処分されるとなると、バスアングラーはその駆除には到底協力なんて出来ない。

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本日5月27日、群馬県邑楽町(おうらまち)にある中野沼において外来魚駆除大作戦という名目の釣り大会が開催されました。そして自分はこのイベントにスタッフとして参加してきました。「バスを生活の糧としている人間がどうしてバスの駆除に協力なんてするのか?」と思う人がいるかと思います。

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邑楽町教育委員会が主催した今回の外来魚駆除大作戦に関しては、これならバスアングラーも協力できるという内容だった。それが自分が協力を決めた理由です。今回、参加者によって釣り上げられたオオクチバスは殺処分されない措置を取ることが出来ました。勿論、外来生物法の定める範疇においてです。これは外来生物法が施行された後としては初となる画期的な出来事でした。

どうしてそのようなことが実現できたのか。そこには地元関係者の熱意と、邑楽町教育委員会の教育者としての意識の高さがありました。

(つづく)

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隅田川のシーバス釣りが禁止に?! [物申す!]

綺麗なルアー、可愛いルアー、所有欲を満たすルアー、思い入れのあるルアー。釣り人にとってルアーは宝物です。でも忘れてはいけない、ルアーは凶器でもある。

だからこそ昔から、キャスティングを行う際は後方に人がいないかをちゃんと確認してから、と言われているのです。

何せ、ルアーには幾つものハリが付いている、それも一度刺さったら抜けないカエシ付のハリがです。釣り人の中にはうっかり自身に、下手をすると同行者にハリを刺してしまって大変なことになったという人も居ることと思います。

それでも、釣り人の間であればまだマシなのかもしれない。そもそも釣り針の危険性を承知の上で釣りをしているはずですから。

でも、釣りとは全然関係のない一般の人に危険な思いをさせるのはまずい。道を歩いていたらいきなり凶器が飛んでくるなんて、さすがに今の世の中で許される事ではありません。

昨年の秋、都政に対して都民の方から「隅田川でのルアー釣りを禁止にして欲しい」と要望が挙げられた。この要望を挙げた人自身も、過去に橋の上を歩いていて何度か危険な目に遭ったことがあるのだそう。

この要望を受け、東京都建設局第五建設局では隅田川の水神大橋周辺での投げ釣りを禁止としたのです。

そして今月に入り、東京都建設局第六建設局での管轄区域となる隅田川流域の各所においても、投げ釣りを禁止とする看板が各所に設置されました。こちらは水神大橋の看板とは異なりテラスを歩行する方に対しての危険性を指摘しているため、その看板が橋周辺のみならず第六建設局管轄下のテラス全体を指していると解釈するのが妥当かもしれません。

水神大橋の事例が引き金となり、他の箇所も連鎖的に投げ釣り禁止となったと言えるでしょう。

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自分も一時期、隅田川でシーバス釣りをしていました(多くの人が釣りをされている場所より、かなり上流ですが)。ジョギングや散歩される方が後方を通過する際にはもちろんロッドを振りかぶるような真似はしませんでしたし、ルアーを橋の上に投げてしまうようなことももちろんない。ただ、散歩中やジョギング中の人が不意に近付いてくることもありました。「釣れますか?」という具合にです。だからなおさら、周りに注意していないといけない場所でもありました。

隅田川は全国的に見ても非常に珍しい場所だと思います。歩行者が行き交うテラスに釣り人もいた。この光景は、隅田川と都内の運河くらいのものじゃないかと思います。他の地域には思い当たるケースがありません。

隅田川では昔からそれが当たり前の光景だったので、釣り人側の認識も少し薄れがちだったかもしれない。しかしながら、一般の人が「怖い」「危ない」と感じることがあれば、結果はこうなる。

人が大勢押しかけてゴミ問題や駐車問題が発生したわけではない。何か悪質なマナー違反があったわけでもない。意図的でない釣り人のミスキャストが危険を生んだ。

マナー問題とは少し違う気がするので難しいところですが、自分のスキルも含めた上で、人を危険に晒さない事は最優先で考えて欲しいです。

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山形県、外来魚の再放流禁止を決定も全域規制は回避へ。3 [物申す!]

外来魚の再放流が禁止となった山形県。その情報に関しては新聞報道が先行したものの、本日県のHPにおいても委員会指示の掲載がなされました。

http://www.pref.yamagata.jp/ou/970001/
gairaigyo_ririkin_iinkaisiji.html


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規制対象となる区域は事前の報道の通り、県内の共同漁業権に関わる漁場の区域とされています。区域を表わす図(上写真)もありますが、表示できない支流や湖沼などもあるので詳細は各漁協にお問い合わせ下さい、との事です。

なお、募集をしていたパブリックコメントに寄せられた意見及び、それに対する委員会の考え方も公表されています。

意見内容に関してはおおよそリリース禁止に対する釣り人側からの反対意見を種類ごとに大別して、それに対する委員会側の見解を述べたという感じでしょうか。ただ、意見内容はもっと色々あったのではないかと思いますけど。委員会の見解に対しても突っ込みどころはありますが、今回は釣り人側にかなり配慮した結論を出してもらえましたので、これ以上は何も言うまいといったところでしょうか。

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現在、福島県の裏磐梯や長野県の野尻湖等においてはスモールマウスバスフィッシングを楽しむことが出来ます。これらの地では完全に地元産業の一部となっているので釣り人が大いに歓迎される現状にあります。何を隠そう、自分もスモールマウスバス大好き人間です。ライトリグで釣ると最高に楽しいゲームフィッシュでしょう。

でもスモールマウスが釣りたくなったら上記の湖で釣ればいい。スモールマウスの拡散・繁殖に関しては絶対的に良くないことだと思います。埼玉県も山形県もスモールマウスの繁殖が引き金となりリリース禁止となった。ラージマウスだけならばそこまでの規制には至っていないと思います。ラージマウスバスはいわば道連れ、スモールマウスの拡散はラージマウスも含めたバスのリリース禁止という結果を招く。今後もスモールマウスバスが拡散することがあるようならばリリース禁止となる県はさらに増えると思います。

日釣振、日釣工を始めとした釣り業界団体においても、公認区域外のスモールマウスバスは釣りの対象として認めていません。これを推奨することはしない。特定外来生物法が検討された際、日釣振においても擁護したのはラージマウスバスのみです。釣り業界的に、公認区域外のスモールマウスバスはNGなのです。だからメディアでも取り上げることなんて無いし、タブー視されている存在なのです。釣り歴の長い人はそんなことをいちいち説明しなくても知っているけれど、最近はこうした経緯を知らない人も随分と増えてしまった。

バス釣りの未来を守っていくためにはスモールマウスバスの拡散は阻止していかなくてはなりません。これは私の個人的な見解というより、現状を考えると致し方のない現実です。

山形県で起こったリリース禁止問題。これを教訓として釣り人側もスモールマウスバスの拡散に対する危機感をもっと強く持つべきだと思う。

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山形県、外来魚の再放流禁止を決定も全域規制は回避へ。2 [物申す!]

山形県内水面漁場管理委員会事務局が募集をしていた外来魚の再放流禁止に関するパブリックコメントに関しては、9月23日から10月22日までの期間中に273件集まったそうです。

寄せられたパブリックコメントに関しては、これに対する山形県内水面漁場管理委員会の考え方とともに公表されることになっています。公表され次第、目を通しておくのが望ましいでしょう。

273件のパブリックコメントにはもちろん一般の方や漁協関係者からの提出もあったはずですから釣り人から集まったパブリックコメントの件数はこれよりもさらに少なかったはずです。意見の数としては多くなかったと言えるでしょう。もっとも、パブリックコメントは多数決で決めるものではありません。委員会内で意見が割れて結論を出しかねている中、参考としたり指針となるような意見があると良い。

今回、山形県の内水面漁場管理委員会により外来魚の再放流禁止が決まりましたが、当初予定されていた全域対象ではなく共同漁業権のある水域のみに限定されることになった。リリース禁止が決定したこと自体は釣り人、釣り業界にとっては悪いニュースです。しかし、釣り人や釣り業界関係者の存在に配慮をした結論となったことは、ある意味快挙です。

委員会内にバスが好きな人なんておそらくいない。にもかかわらず、釣り人の意見や要望を配慮した結論を出してもらえた。今回は間違いなくパブリックコメントが功を奏した。

けれどももう1つ、忘れてはいけないことがあります。今回は県内の関係者(販売店、バスプロ、トーナメント団体関係者等)が積極的に、且つ的確に動いてくれたことが大きい。複数回にわたる委員会への傍聴参加。そして県が開催してくれた意見交換会への出席。釣り関係者が、県の担当者や漁協関係者を含む委員の人達と直接顔を合わせて意見を出し合った。

外来魚問題に限らないですが、何かを言いたい、お願いしたいと思った時、どうすれば相手に響く伝え方が出来るでしょうか。メール?いやいや、現代人はすぐメールに頼りたがるけれどそんなものじゃ響かない。ましてや相手が年配の方であればなおさらです。

お互いの顔を見て直接話す。これに尽きる。

今回、山形県の釣り関係者はこれをきっちりとやってくれた。委員会が釣り関係者を配慮した結論を出した要因の一つとして、こうした関係者の活動も功を奏したのは間違いない。まだ完全に終わりというわけではないけれどとりあえず、山形県の釣り関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。

埼玉県はバスのリリース禁止が更新されたものの、釣り人や釣り関係者の存在を配慮し、県内に例外水域を設ける方向で検討を進めて行くということが決まった。そして今回、山形県では釣り人や釣り関係者の存在を配慮し、全域規制は回避された。私達埼玉の有志が確立した内水面漁場管理委員会との対応ノウハウが他県でも活かされるようになり、釣り人の意見が無視されることが無くなり、フィールドを守るだけの結果を伴うようになってきました。

大きな流れを変えることは難しいし、釣り人側も譲歩しなければならない部分がある。けれども、最低限の釣り場は釣り人の意識次第で守ることが出来る。それは埼玉に続いて、今回の山形でも立証された。

メールだの、SNSだの、そんなものじゃ釣り場は守れない。架空世界の仲良しグループの中だけで意見を述べ合ったって、そんなものは所詮マスターベーションでしかない。内水面漁場管理委員会という組織を理解し、的確に、直接的に行動を起こすこと。これまでの釣り関係者はこんな簡単な事にも気付いていなかった。

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山形県、外来魚の再放流禁止を決定も全域規制は回避へ。 [物申す!]

山形県内における外来魚の再放流禁止を検討していた山形県内水面漁場管理委員会ですが、9月23日から10月22日まで募集したパブリックコメントの内容なども反映させた上で、11月15日に開催された委員会において外来魚の再放流禁止を決定しました。

ブラックバスの再放流禁止 県内水面漁場管理委が決定(11月16日/山形新聞)

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しかしながら、当初県内全域という案で提示された内容は、複数の水域を規制対象外とする結論に達した。具体的には、山形市全域、上山市全域、新井田川(酒田市)、三瀬川(鶴岡市)、徳良湖(尾花沢市)が対象外とされた。NBCチャプタートーナメントや全国横断チャリティーつり祭りの会場として知られる前川ダムは上山市に位置しているので対象外となり、来年度以降もバス釣りのイベントを開催することが可能となった。

自分の予想としては、県内の1,2箇所が除外となれば御の字ではないかと思っていました。だから今回の決定内容を聞いて驚いた。自分が予想していた以上に釣り人に対する配慮がなされた内容だったからです。

山形県内水面漁場管理委員会はバス釣り人に対して最後まで真摯な対応を見せたと言っていい。釣り人側との意見交換会の実施、そしてパブリックコメントの実施。そこで発せられた釣り人側からの意見をきちんと聞き、それに耳を貸し、きちんと配慮した結論を出した。今後、パブリックコメントに寄せられた個々の意見とそれに対する委員会の見解も県のHPに掲載されることになっているが、寄せられたパブリックコメントの内容が結果に結び付いたかたちとなった。

誰だ?パブリックコメントなんて出しても無駄とか言っていたのは。

山形県内水面漁場管理委員会の委員の中に、バスが好きな人なんていないと思う。半数以上は最上川漁協の関係者なのだから。にもかかわらずこの結論を出してもらった事は本当にありがたいと思うし、敬意を表すべきだと思う。

なお今回の決定に関しては恒久的なものではありません。「経過観察の上、指示内容を見直す」ともされている。もっとも、委員会指示というものは基本的に2年が期限とされ、その更新・見直しに関しては2年毎に議題となるものですからこれは何も山形県に限ったことではありません。しかしながら、山形県内において外来魚による食害などが拡大するようであれば今後はリリース禁止となる水域が拡大、或いは県内全域対象とすることも充分あり得る、という点は釣り人側も強く認識しておくべきでしょう。

今回、内水面漁場管理委員会から釣り人側の意見も尊重した結論が出されたわけですが、決して抜本的な問題解決に至ったわけではありません。問題の本質は、特に河川域におけるコクチバスの増加という点にあります。この問題が改善しない限り、これから先、何度でもリリース禁止問題は再浮上してくる。

とりあえず、対象区域外の水域であればこの先も山形県内でバス釣りを続けていくことが出来るようになった。「良かった!じゃあこれまで通り釣りに行こう!」でこの問題を終わらせてはいけない。山形県の内水面が抱えている抜本的な問題に対して、釣り人側が今後どう取り組み、対処していくべきなのか。今度は釣り人側が真摯な対応をみせる番が来たように思います。

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山形県、外来魚の再放流禁止に関するパブリックコメント募集へ。3 [物申す!]

本日9月23日より、山形県にて外来魚の再放流禁止に関するパブリックコメントの受付が開始されました。

ブラックバス等外来魚の再放流を禁止することについての意見募集

【意見の募集期間】

平成28年9月23日(金)から平成28年10月22日(土)まで

【意見の提出方法】

郵送、ファックス又は電子メール。

【その他】

1.御意見をいただく様式は任意のものとしますが、必ず住所、氏名及び連絡先(電話番号)を明記してください。(御意見の内容以外は公表しません。)
2.御意見は、日本語で提出してください。

なお、委員会事務局(=山形県農林水産部水産振興課)が提案している委員会指示の内容としては

1 指示の内容
オオクチバス、コクチバスその他オオクチバス属の魚類及びブルーギルを採捕した者は、河川湖沼及びこれに連続する水域にこれを再び放してはならない。ただし、公的機関が試験研究に供する場合は、この限りではない。
2 指示の区域
山形県全域
3 指示を開始する日
平成29年6月1日

となっています。
これがそのまま議決されると、来年の6月1日以降、山形県全域においてオオクチバス、コクチバスがリリース禁止となります。

**********

さて、ここに至るまでの山形県及び委員会の姿勢というのは実に真摯なものだったと感じます。

まず、検討を進めるにあたり、県内のバス釣り団体への事前連絡及び釣り人の意見を聞くという姿勢を見せた。

そして9月12日に開催された委員会内において釣り人側から集められた意見の報告がなされた。ちなみにこの委員会では釣具店や釣り団体関係者が傍聴をされているので、話し合いの内容自体が釣り人の知らないところで勝手に進められるということもありませんでした。きちんと釣り人側に見られている席上で話し合いが進められていった。

内水面漁場管理委員会というのは傍聴が認められているのです。委員会で、釣り人が知らない間に何か決められてしまった、なんていう意見は単なる言いがかりに過ぎません。そうではなく、今までは釣り人側が傍聴制度すら知らなかったので誰も行っていなかったというのが正しい。そもそも、委員の中に遊漁の代表者もいるのですし。その点、今回山形のバス釣り関係者はちゃんと委員会を傍聴しに行ってくれた(私が監修したバスマガジン夏号の記事、役立ったようで何よりです)。

その後、9月末から県がパブリックコメントの募集を開始することになりましたが、その募集を始めるにあたっても県はホームページ上で事前の告知を行った。

さらに9月15日には、『ブラックバス等外来魚再放流禁止の検討に係る意見交換会』という会合まで実施してくれた。県関係者、漁場管理委員会の委員、漁協、そしてバス釣り関係者が一堂に会し、直接意見交換を交わす場を設けてくれた。

山形県の、釣り人側への配慮というのが半端ない。ここまでしてくれる県というのは他には聞いた事がありません。埼玉県なんて、不意打ちでオオクチバスの再放流禁止を決めましたからね。

「そうはいっても、もう結果は決まっているんじゃない?」
「釣り人の意見を聞くというのも、単なるポーズに過ぎないのでは?」

自分は、それはないと考えています。何故なら、今後はパブリックコメントでの結果を踏まえた上で内水面漁場管理委員会で結論を出すものと思われますが、当然の事ながらその委員会だって傍聴することが出来る。少なくとも、釣り人側が知らないところで勝手に決められてしまうというようなことはありえない。

そして本日よりパブリックコメントの受付が開始されました。山形県が釣り人に対して与えてくれた、これが最後のチャンス。このチャンスを無駄にするもしないも釣り人次第。

今回、山形県の内水面漁場管理委員会において外来魚の再放流に関する点が議題となっているけれども、それは決して委員会の最終目的ではありません。委員会の最終目的は、外来魚の個体数を減らすための策を講じたいということ。そして本音の部分として、特に最上川のコクチバスを何とかしたいという現状があります。

正直なところ、外来魚のリリースを禁止したところでその効果は薄い、むしろ逆効果になる恐れがあるというのが現実です。多くのバスアングラーは魚を大事に扱う。釣った魚を殺すくらいならリリース禁止のフィールドには行かない。まともなバスアングラーほどそうだと思います。そして釣り人が少なくなれば、コクチバスの個体数は増加する。

だからリリース禁止には反対だ、というだけではなく『居てはいけない場所』の魚に関しては釣り人側も何らかのかたちで協力をしていかなければいけない。もう、自分達に都合のいいことばかり言っている場合じゃない。その為の具体案というのは、県内及び近隣県の関係者でないと提示できない部分ではあるだろうし、個人名ではなく団体名でないと実効性に欠けるかもしれないし、苦汁の判断になるかもしれない。

今回のパブリックコメントは、県外の方でも意見提出できます。是非、県外の方も意見を提出して下さい。しかしながら、今の流れを食い止めることが出来る可能性があるのは、県内の釣り人による具体的な対策案を伴った意見のような気がします。

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山形県、外来魚の再放流禁止に関するパブリックコメント募集へ。2 [物申す!]

昨日もお伝えした通り、山形県でバスの再放流禁止に関するパブリックコメントの受付が9月下旬から始まります。今のところその詳細は明らかにされていないので県外在住者の意見も有効なのかどうか等、不明な点がいくつかあります。ひとまずは山形県からの正式なアナウンスを待つしかないでしょう。

外来生物法が策定される時は、環境省が募集したパブリックコメントでした。けれども今回は違う。山形県内水面漁場管理委員会に向けたパブリックコメントとなります。さらに詳細に内水面漁場管理委員会の委員の方々の肩書を記すと以下のようになります。

山形県南漁業協同組合長
山形県内水面総合漁業協同組合長
最上川第二漁業協同組合長
最上川第八漁業協同組合長
もがみ物産協会常務取締役
山形大学教授(環境経済学)
元・県水産課長
遊漁クラブ役員(サクラマス、アユ釣り愛好家)

以上8名の方々が山形県内水面漁場管理委員です。今回募集されるパブリックコメントは上記8名に向けたものとなります。

9月12日に開催された委員会においては、依頼を受けた釣り団体が集めてきた釣り人側からの意見報告もなされた。おおよそどのような意見が集まったのかは容易に想像がつく。自分もバスアングラーだから。

そして釣り人からの意見を聞いた委員の方がこう言ったそうです。
「バス釣りの人達は自分達の楽しみを守る事しか考えていない」

今回、山形県において外来魚の再放流禁止が検討されることになった大きな理由の1つは、最上川で繁殖したコクチバスです。この事実を前に、釣り人側はどのような姿勢を示せば良いのか。

上述したように、内水面漁場管理委員会の委員の半数は漁協関係者です。最上川の漁協の方も複数いる。最上川は古くからアユや渓流釣りが盛んな河川です。長年、漁協がアユ釣り、渓流釣りが楽しめるよう、放流や管理などをきちんとされてきたのでしょう。漁協組合員の方々の川に対する思い入れも強いに違いない。

そこにきてコクチバスの繁殖、そしてそれを狙う釣り人が増えた。全ての人がそうではないにせよ、入漁料を支払う姿勢の無い人もいる。

漁協の組合員の人にしてみたら、コクチバスとそれを狙う釣り人に自分達が長年管理してきた川を乗っ取られた、と感じるはずです。そうした漁協の人達に対して、バスアングラーは何を意見することが出来るのか。

内水面漁場管理委員会というのは、県内内水面環境の保全や振興を目的として議論を進めていく組織です。カワウ、コイヘルペス、水質汚濁、渇水、アユの冷水病、魚の大量死・・・外来魚問題はそうした中の1つに過ぎない。そうした問題がある中でいかに環境を守り、遊漁、漁業を継続していくかが委員会の最たる目的です。

バスアングラーは自分たちの愛する魚を守りたい気持ちが強いがゆえにどうしても意見や論点がバスの擁護に終始する傾向があります。もちろん同じ気持ちは自分にもある。けれどもその意見はあまりにも利己的ではないか。そしてそのような利己的な意見が果たしてまかり通るだろうか。

通るわけがない。

釣り人側も今までと変わらない主張だけでは結果は何も変わりません。問題の根底を認識し、それに対して釣り人としてどう向き合い、取り組むのか。そうした真摯な姿勢があって初めて、釣り人側の意見にも耳を傾けてもらえる。人対人の話し合いというのはそういうものだと自分は思っている。

まぁ、以上はあくまで私の個人的な私見です。同意するも否定するも個人の自由。おまけに自分は山形県民ではありませんから、単なる1人の部外者に過ぎません。

ここから先は、山形県のバスアングラーの皆さんにその判断を委ねたいと思います。

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