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14A 歴史の傷跡 [他社製品]

同一のボディーで、フローティングとシンキングが存在するルアーがあります。これがもし開発段階から両タイプを作るつもりでいたのなら、そのウェイトルーム(オモリを入れるスペース)はシンキングをベースにするでしょう。当然の事ながらシンキングタイプの方が重い(=大きい)ウェイトを必要とするからです。

ミノーやシャッドのフローティングタイプを透かして見ると、ウェイトが入っていない空のウェイトルームが本体内部に存在するものがあるのに気付くと思います。これはシンキングタイプならばそのウェイトルームにもウェイトが入るのですが、フローティングは片方のウェイトルームには何も入れない、最初からそういう設計なのです。でもそれはあまり気にする必要もないと思います。

ところが場合によっては、元々はシンキングタイプなんて作る予定がなかった(と思われる)というものもある。その場合、元々のウェイトルームにウェイトを入れるだけではシンキングにならないケースがある。この場合は金型を修正し、ウェイトルームを増設するしかない。

フローティングの場合は、そのウェイトルームを空にすることで金型の共用を図るようになるでしょう。

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ボーマーのロングA。近年はバスの世界でもデカミノーブームなので15Aの方が人気があるようですが、往年のロングAブームの時の主役は14Aでした。写真のルアーは、自分が学生時代に購入した14Aの現物です。近年はボーン素材がもてはやされていますが、オジサン世代はロングAと言ったら反射板入りカラーでキマリです。ロングAは頭部にラトルが入っているものの、本体内にバランス調整のためのウェイトは存在しません。フックとスプリットリングの重さだけでバランスを取っているルアーです。だからウェイトルームというものがボディー内には存在しません。

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御存知の通り、ロングAはマイナーチェンジがなされます。一番有名なのはテールがヒートンからエイトカンに変わった事ですね。けれども実はその後もマイナーチェンジがなされています。

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そのきっかけとなったロングAが、これです。シンキングタイプのロングA。元々浮力の高いロングA、それを沈めるために大きなブラスウェイトを搭載することになります。当然、それを収めるためのウェイトルームも新たに増設されました。

ロングAはその昔、ラパラと並んでシーバス用としての支持も高いルアーでした。ラパラとロングAが2強だったと言ってもいい時代があったほどです。そうなると当然、港湾部などではロングAのシンキングが欲しいという話にもなります。もっとも、そうした日本の需要でシンキングを作ったのかは定かではないのですけど、時代背景的には当時のシーバスアングラーがロングAのシンキングを望んだ時期だったのは確かです。

けれどもその後、ロングAシンキングは姿を消しました。そして再びロングAはフローティングのみに回帰した。

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が、その後のロングAにはシンキングモデルの名残ともいえる大きな空のウェイトルームが残ってしまった。機能面で悪影響をもたらしているということはないです。でも、ウェイトルームの部分には反射板を入れられない。その部分だけポッカリと空いているのがわかるでしょうか。

現行14Aの反射板入りカラー、自分には歴史の傷跡が残ってしまっているように見えます。15Aにはシンキングを作らなかったのでそれがない。だからなおさら、14Aの外観が残念でならないです。

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