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サイズアップ根魚大将・2 [製品開発]

根魚大将のベースモデルであるBFスイミーシュリンプはJB TOP50の川又プロの監修品でもあるので、根魚大将のサイズアップ版に関しても自分だけの判断で勝手に開発を進めるわけにはいきませんでした。
「実はソルトの人から要望があって、根魚大将のサイズアップモデルを作りたい」と川又プロに話を持ち掛けたところ、偶然にも川又プロ側からもBFスイミーシュリンプのサイズアップ版が欲しいという要望が出ることになり、意見とタイミングが一致したところで開発を進めることにしたのです。

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デザインのキーポイントは把握していたので理想通りの仕上がりとなっているサンプル品を作り出すのにさほど時間は掛かりませんでした。川又プロと自分がそれぞれに行ったフィールドテストでも共に合格点をつけることが出来た。もう2年前のことです。あとは会社の許可を取り付けて販売へと進めるだけとなった。

が、会社からの発売許可は下りませんでした。その理由としてはバス用ワームの売上不振、ソルトのロックフィッシュ用途に関しては東北市場の震災後の回復度合が不透明、といった理由によるもので、自分としてもそれを覆すだけの反論材料を持ち合わせておらず、結果として頓挫することとなりました。

川又プロと生産工場には事の顛末を説明して詫びを入れました。が、生産工場には1つだけお願いをしました。合格品サンプルの仮型データだけは残しておいてくれと。自分はまだ根魚大将3.4インチの発売を諦めてはいませんでした。

1年以上の時が過ぎた頃、自分は改めて会社内で根魚大将3.4インチの販売を再提案しました。残念ながら、これをバス用として販売した場合に採算が取れるだけの販売が見込めるとは自分自身も判断できませんでした。しかし1年以上もの間、根魚大将2.8インチは着実な販売実績を積み重ねていました。一度仕入れてくれたお店から2度3度と追加注文が入って来る。通信販売をしているお店ではソルトルアー部門の売り上げ上位にその名を連ねていました。この売上実績を前にして、自分の販売提案が却下されることはありませんでした。

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こうして、工場に廃棄しないよう依頼をしていた根魚大将3.4インチのデータはようやく陽の目を見ることになった。

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限られた本数しかなかったサンプルを数名のフィールドテスターに渡した。結果、大型のオオモンハタ、アカハタが連日釣り上げられた(ワームをもっとくれ!と言われて困ったけれど)。そして自分自身もアイナメやソイを釣っている。50cmのアイナメはマグレでしたが出来過ぎだった。根魚大将3.4インチは釣れる。発売を前にして絶対的な自信を持ちました。

今後、スミスはロックフィッシュゲームに力を入れていきます。根魚大将はその幕開けに相当する製品であり、これからもその中心に位置し続ける存在です。ロックフィッシュ用のワームはラインナップを増やしていく予定で、既に何種類かの開発構想があります。強力なアドバイザーになってくれるであろうフィールドテスターの人も新たに採用しました。

スミスは元々、ロックフィッシュ専用ロッドのパイオニアでもありました。ベイライナーボロンを発売した当時、他にロックフィッシュ専用ロッドなんて無かった。しかしその後に新製品の開発が途絶え、震災の影響もあって社内的に判断しかねていたのも事実です。

そもそも自分自身もバスがメインであってロックフィッシュにはさほど興味を持っていませんでした。それが変わったのは震災を機に東北に足を運ぶようになってからのことです。現地の人達が教えてくれたロックフィッシュゲーム。最初はあまり乗り気でなかった。でもハマった!それが今に繋がっているのは何だかとても不思議な気がします。

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