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殺さない駆除へ [物申す!]

今年の2月、千葉県の動物園において57頭のサルが殺処分されたというニュースは多くの人に衝撃を与えました。ニホンザルとして飼育されていたそれらのサルが実は外来種であるアカゲザルとの交雑種であるとわかったからです。現在、外来生物法では特定外来生物と指定した種及び、その交雑種に対しても駆除対象としています。

外来生物法はその施行後も専門家会合やパブリックコメントの募集等が行われ、その内容に関しては少しづつ改訂がなされています。環境省が好き勝手に進めているというわけではない。しかしながら多くの国民が外来生物や外来生物法に対してそこまで高い関心は持っていないというのが実情でしょう。そこにいきなり大量のサル殺処分という事実を突き付けられ、初めてその実態にショックを受けたという人は多かったはずです。

「何も殺すことはなかったんじゃないか」
「不妊治療を施した上で飼育を続けることは出来なかったのか」

当然の意見だと思う。しかしながらそれらの声は、法が決まる前に上げられなくてはならなかった。

在来種を守り外来種を減らすという外来生物法の基本理念そのものは否定されるべきものではありません。ただ、その処分方法や実効性に関してはまだ議論の余地があるように思います。

外来生物法施行に伴い一番話題に上がった生物は何といってもオオクチバスでしょう。これに関しては駆除をしたいという側、これを活用したいという側の両面からの意見があり平行線を辿りました。そして現在、外来生物法の施行によってどう変わったのか。駆除を進めたいとした水域において、果たしてその駆除は効果的に進めることが出来たのでしょうか。

外来生物法によってオオクチバスの生体の移動が禁止されました。これはもちろんその拡散を防ぐための措置です。ところがこれによってバスが売り物にならなくなり、漁師が獲らなくなった。それまで、各地のオオクチバスは魚種認定されている湖の漁協に販売されて放流されていた。それが出来なくなったことの弊害があったのです。

そして、バスアングラーはバスを殺すことは出来ません。アカゲザルを殺処分することに対して一般の人が違和感を覚えるのと同じことです。だから殺処分されるとなると、バスアングラーはその駆除には到底協力なんて出来ない。

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本日5月27日、群馬県邑楽町(おうらまち)にある中野沼において外来魚駆除大作戦という名目の釣り大会が開催されました。そして自分はこのイベントにスタッフとして参加してきました。「バスを生活の糧としている人間がどうしてバスの駆除に協力なんてするのか?」と思う人がいるかと思います。

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邑楽町教育委員会が主催した今回の外来魚駆除大作戦に関しては、これならバスアングラーも協力できるという内容だった。それが自分が協力を決めた理由です。今回、参加者によって釣り上げられたオオクチバスは殺処分されない措置を取ることが出来ました。勿論、外来生物法の定める範疇においてです。これは外来生物法が施行された後としては初となる画期的な出来事でした。

どうしてそのようなことが実現できたのか。そこには地元関係者の熱意と、邑楽町教育委員会の教育者としての意識の高さがありました。

(つづく)

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